公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会

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お知らせ
2020.7.15
学習・セミナー

第1回和解セミナー実施報告

  

和解の教育タスクフォース主催の「第2期和解と平和のためのファシリテーター養成セミナー」が7月11日(土)~12日(日)Zoomで行われました。

「心をむける」をテーマに行われたこの第1回目は自分の中の平和に焦点をあてたプログラムとなっており、スタッフやプレスを含め53名が参加しました。

和解をもたらすにはまず自分をみつめ、理解し、ゆるす作業が必要で、1日目にはイエスズ会司祭の柳田敏洋講師からキリスト教的解釈が込められたヴィパッサナー瞑想の実践を学びました。呼吸瞑想から食べる瞑想、音を聞く瞑想や感情・思考に気づく瞑想などの実践を通し、日常生活全体が瞑想の場であると教えて頂きました。

「意図的に、今この瞬間に、価値判断することなく、注意を向けること」で過去や未来や善悪に振り回されず「今、自分はどうあるか?」へ意識を転換する方法を一緒に実践し、さらに、2日目には米国ルーテル教会宣教師でハープ奏者のキャロル・サック講師とつながり、音楽死生学に基づく癒しのハープ演奏と歌声を聴きながら瞑想を行いました。

ホスピスや刑務所などの施設で多くの人を癒してこられたキャロル講師の具体的な経験談を聞き、人には全て尊厳がありどんな人にも「あなたは愛されています」と魂の癒すメッセージを発信し続ける姿がとても印象的でした。

死に行く人に寄り添うこのハープに、オンライン上は霊的な雰囲気に包まれ、リラックスしながら”生”を見つめたひと時となりました。

参加者からは「座学と実践がオンラインでも可能なのだという発見と共に、とても豊かな時間を過ごさせてもらった」との感想も頂きました。

次回は9月12~13日に開催予定です。