公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会

ACTIVITIES

活動紹介

災害の復興支援

2011年に発生した未曾有の災害である東日本大震災では、(1)「失われたいのち」への追悼と鎮魂、(2)「今を生きるいのち」への連帯、(3)「これからのいのち」への責任を方針に、宗教者や行政、医師、大学、NGOなどとネットワークを構築し、物的・財的支援だけでなく、諸宗教の祈りの集いや傾聴活動などの精神面のサポート、コミュニティづくり、社会的弱者と呼ばれる方々への取り組みを行いました。2016年の熊本地震、2018年西日本豪雨災害、2019年台風災害においてボランティア派遣を行い、2024年の能登半島地震においても傾聴活動や障がい者支援のため現地で活動する団体に対し、支援を行なっています。
海外においても、2022年に発生したロシアによるウクライナへの軍事侵攻で発生した近隣諸国でのウクライナ避難民支援のためにボランティア隊を派遣し、日本文化ワークショップを開催するなど交流・支援を行ないました。2023年に発生したトルコ・シリア地震では現地調査を実施、被災者支援を行なう現地NGO団体への支援を行なっています。

  • 国際ネットワーク

    WCRP/Religions for Peaceネットワークだけでなく、国連人道問題調整事務所(OCHA)をはじめとした国連機関や国際NGOと連携しています。2015年3月には、仙台市で開催された「第3回国連防災世界会議」の関連行事として、「防災と宗教シンポジウム」を開催し、宗教者の災害復興支援について国際的な発信を行いました。

  • 解決に向けた提言

    「防災と宗教シンポジウム」では、(1)防災、(2)緊急時対応、(3)復旧・復興期、(4)行政との連携、(5)パートナーシップ等の観点から提言を行い、それを関連団体とともに「防災と宗教」クレド(行動指針)を作成し、宗教界に災害対応を呼びかけています。
    また、災害時における特別な配慮を必要とされる方々への支援の必要性から、女性部会は防災マニュアル『災害時に備えて-発達障がい児者受け入れのてびき』を発刊しています。

  • 学習・セミナー

    災害復興の宗教者の役割や被災者の心のケア、原子力問題などに関して、宗教者、被災者の方々、行政、医師、研究者、メディアと合同で円卓会議やシンポジウムを開催しています。

  • 人道支援

    東日本大震災で分断されたコミュニティづくりへの財的支援を行うフクシマコミュニティ支援プロジェクトを実施し、262事業に支援を行いました。また、熊本地震以降、新日本宗教団体連合会(新宗連)と共にVolunteers of WCRP&SYL(V.O.W.S)を編成し、各宗教コミュニティからボランティアを募り、被災地復興の一助を担っています。
    また、2021年2月のミャンマー国内の政変によって影響を受ける人々に対し、WCRPミャンマー委員会を通じて、ミャンマー国内の脆弱な人々を支援するための事業、ヘルスサポート事業への支援を行いました。