現在のウクライナ情勢を受けて、WCRP日本委員会はウクライナ支援募金を3月から開始しました。現在、WCPR日本委員会は、WCRP加盟団体と連携し、ウクライナ周辺国での支援にむけた現地調査を行っています。実施中の現地調査を随時レポートしてまいります。
5月11日(水)ルーマニア
現地調査隊は、ルーマニアのクルジュナポカのユニテリアン・ユニバーサリスト・アソシエーション(UUA)現地本部を訪問し、UUAが行う難民支援について視察を行った。同本部のKovacs Istvan師と、Zsolt Elekes師が主な活動を説明してくれた。
現在、クルジュナポカには約3,000人のウクライナ難民がおり、UUAの施設で35人から40人の難民を受け入れ、住居を提供している。UUAでは、ここが難民の方の第二の家と感じてもらえるような姿勢で受入に臨むことを大切にしており、次の4つの支援を行っている。
1)宿泊場所、食事、医療、その他の生活必需品などの提供を通して生活を支え、難民を支援すること
2)ウクライナ・オデッサでニーズを把握し、ウクライナへの支援物資を供給すること
3)難民の中でも特に小さい子どもたちへのケアを提供すること(幼稚園の開設)
4)難民が収入を確保するために、成人に対して就労支援を行うとともに、学生に教育支援を行うこと
この施設に来る難民は、SNSを通じてコンタクトをしてくる人や、人づてに聞いてやってくる人が多いとのこと。この施設にはもともと大学生が60人ほど住んでおり、受入に際して彼らは協力的にボランティア活動などを行っている。難民を受け入れることを通して、学生や受け入れを行う側にも大きな成長や目覚めなどが見られるということであった。今後は、次の大きな難民の波(オデッサの状況による)に備えていた。