女性部会は宗教別学習会を7月3日にオンラインで開催しました。学習会は「ムスリム世界連盟」(MWL、本部・サウジアラビア)日本支部協力のもとオンラインで開催され、約50人が参加しました。
講演を行ったアナス・ムハンマド・メレー・アルアンサリ博士(MWL日本支部代表)は、イスラームの教えは「タウヒード(一神教)」の教えで、ムスリムの目的は人生のあらゆる物事、場面において宇宙の創造主である「アッラー」の喜びをいただき、幸福に授かることであると説明。礼拝や断食、笑顔で人に接して安心を与えたり、良い言葉と良い行いを通してアッラーの喜びを得られると述べました。また、ムスリムの実践義務である「信仰告白」「礼拝」「喜捨」「断食」「巡礼」の五行を解説。このうち、聖地マッカ(メッカ)への「巡礼」について、動画や写真を交えて説明しました。
休憩時間には、MWL日本支部から提供いただいた中東でよく食されるクッキー、なつめやし、紅茶、ミントティーを参加者で試食。
その後、アルアンサリ博士の姉で、サウジアラビア・ジッダ在住のアルバンダリ・ビン・メレー・アルアンサリさんが、女性ムスリムの日々の生活とイスラームのあり方を紹介。イスラームは単なる宗教ではなく生き方であるとし、イスラームでは「怒りを抑え、暴力を絶対に避け、代わりに平和的な選択肢を選ぶこと」が重要であると述べました。
この後、アルアンサリ博士と河田尚子副部会長(アル・アマーナ代表)が参加者からの質問に回答し、ラマダーン(断食月)には、断食を通して「食べ物に感謝を深める」「貧しい人の気持ちを理解する」「自分の体を清浄にする」といった意義があることを説明。日本では「聖戦」と訳されることが多い「ジハード」は本来、「努力」を意味し、ラマダーンはその実践の機会でもあると答え、参加者はイスラーム理解を深めることができました。