世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会は、2025年の国際女性デーに向けて発表された「国際女性デー2025声明」に賛同しました。この声明は、ソロプチミスト・インターナショナルおよび国連諮問関係NGO会議(CoNGO)を中心に作成され、すべての女性と少女の権利の保障と促進、そしてテクノロジーの進展によって深刻化するジェンダーに基づく暴力への対処を呼びかけるものです。
本声明への賛同は、まずWCRP日本委員会女性部会、アジア宗教者平和会議が3月7日にいち早く意志を表明し、その後、3月14日のWCRP日本委員会理事会において正式に協議されました。理事会の承認を経て、日本委員会全体としても声明への賛同を決定しました。
声明では、1995年に開催された第4回世界女性会議(北京会議)とその成果である「北京宣言および行動綱領」から30年の節目を迎えるにあたり、改めてジェンダー平等と女性のエンパワーメントの推進が国際的に重要な課題であることが強調されています。また、近年のデジタル社会においては、AIをはじめとするテクノロジーの進展に伴い、オンライン上で女性や少女に対する暴力や差別が深刻化している現状に対し、社会全体での対応が求められています。
WCRP日本委員会は、1995年の北京会議にも女性部会から代表を派遣しており、長年にわたって宗教の立場から女性の権利向上と平和構築に取り組んできました。今回の賛同は、こうした歴史的な取り組みの延長線上にあり、宗教間対話と協力を通じて、より包摂的で持続可能な社会の実現を目指す姿勢を改めて示すものです。
今後もWCRP日本委員会は、国内外の諸団体と連携しながら、すべての女性と少女が尊厳をもって生きることのできる社会の実現に向けた努力を続けてまいります。
【英語版 国際女性デー2025 声明】
Statement Prepared by Soroptimist International and the Conference of Non-Governmental Organizations in Consultative Relationship with the United Nations (CoNGO)