和解の教育タスクフォース主催の第2回「第2期和解と平和のためのファシリテーター養成セミナー」が9月12日(土)~13日(日)にZoomで行われました。
「見方をかえる」をテーマに行われた第2回目は、多様性を理解しながら多角的に物事を見て問題を捉える事を目的とし、スタッフやプレスを含め49名が参加しました。
1日目には、まず松井ケティ講師より「多様性、多文化共生」について学び、コミュニケーションと思いやりは成長に影響する事や当事者の立場になって物事を考える大切さを教えて頂きました。また、「諸宗教はニューノーマルをどのように受け止め、対応しているのか」というテーマで、山本俊正講師、永尾教昭講師、川本貢市講師、河田尚子講師よりコロナ禍における各宗教団体の取り組みや会員からの声などを紹介して頂きました。
さらに、桃太郎やカチカチ山といった日本の民話のストーリーを「修復的正義」の観点から見るセッションでは、参加者から「色々な視点になって物事を考える」、「登場人物が何を求めているのかを考える必要がある」など意見や感想が述べられました。
2日目には元ミリアム大学の総長でミリアム大学平和教育センター長のロレタ・カストロ講師より「ホールスクール・アプローチ」について学びました。ロレタ講師は、学校・職場・地域社会での修復的正義による解決法が大切であると教えて頂きました。
最後に松井ケティ講師よりハワイの和解の手法であるホーポノポノについて学び、当事者だけでなく、第三者(進行)となる人を交えて喧嘩で起こった事実や原因などをお互い話す事の重要性について教えて頂きました。さらにグループで分かち合いを行って理解を深めました。
全体の振り返りの際には、「人の心に寄り添う事は時間がかかるので、忍耐強く取り組んでいく必要があると感じた」、「色々な視点や考えを知る事で、見方が違うという事が分かった。また相手の背景を奥深く理解し、相手の思いを尊重する事が大切であると同時に学んだ」などの感想を頂きました。
次回は11月22~23日に開催予定です。